事実
『音楽教育の診断と体質改善 音楽能力表とふしづくりの一本道』(山本弘著、明治図書)を手に入れた。
初版が1968年。すでに絶版している。
山本弘氏はいう。
ドレミから曲を吹かせるから6年かかってキラキラ星程度の曲が2,3曲しか吹けないのである。キラキラ星が吹けてからそれを階名に直すとドレミになるのであって、ドレミからキラキラ星の曲ができているのではない。
県内のある特殊学級では、児童の演奏できる曲が60~100だという。
もちろんIQ75以下の子ばかりである。
ふしをきいてすぐまね吹きするという感覚から入ればこんな能力がつくのに、IQ100前後の子の平均が3曲ぐらいの演奏力とはどうしたことだろう。
驚いた。
「IQ75以下の子ばかり」が、「60~100」曲演奏できたという事実。
子どもたちは、鍵盤ハーモニカで演奏できたらしい。
特別支援の子の音楽授業で、このように数値で明確に示した事実が今まであっただろうか。
それも今から40年前の実践である。
私の実践は、この事実とは程遠い。
私の場合は、恥ずかしながら、「3曲」以下である。
この本は、小学校での指導向けだが、「音楽能力」を身につけさせるための、具体的な指導方法がつまっている。
この研究を、特別支援学校で、私は引き継いでいきたい。
少しでも、この事実に近づきたい。
「特別支援学校で、どの子にも、楽しく、『音楽能力』を身につけさせる授業ができる」
事実でもって、そういえる境地に私も達したい。
そう、強く思った。
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