7.伴奏の3つの方法
歌唱指導法の続きです。
第1時 2.教師の範唱を聴く(伴奏つき)で示した、伴奏の3つの方法について、書きます。
ベストは、「1.サブの教師に伴奏してもらう」です。
リーダーの教師は、生徒たちに自由に向き合いつつ、「生」の伴奏と歌声を聴かせることができます。
これは、「伴奏が弾けるサブの教師が、常にいること」が、前提です。
私は、初任のとき、当時指導教官だった音楽の教師が、常に授業に入ってくださいました。
知的障害の特別支援学校に勤務して10年目ですが、サブの教師に伴奏をしてもらったのは、その一年間だけでした。
「2.『事前に準備した伴奏の音源』を流す」は、「生」の伴奏ではありませんが、アイコンタクトをふんだんにして歌うことができます。
音源は、前回示したA、B、Cの3つから選びます。
「A MIDI音源」は、電子楽器やパソコンで伴奏を作る方、ピアノ伴奏が苦手な方にお勧めです。
私は、特に、
(1) ピアノ+αで、伴奏を聴かせたいとき
(2) ピアノ以外の楽器で、伴奏を聴かせたいとき
(3) 後に器楽の学習に発展させたいとき
に使います。
「B 市販の伴奏CD」は、最も手軽です。
曲によっては、生徒に合わせて、テンポやピッチの変更が必要です。
これは、パソコンに曲を取り込み、編集することで、解決できます。
ただ、編集すると、音に多少の歪みが生じてしまいます。
「C 自ら録音したもの」は、
テンポやピッチはもちろん、生徒にとって表現しやすい伴奏を流すことができます。
私自身は、これにこだわっています。
録音には、ZOOM社のH2という専用の録音機器を使用しています。
本体のみで、ノイズレスのステレオ録音ができます。
データはSDカードに直接記録されます。
本体を直接アンプにつなげて鳴らすことも可能ですし、パソコンで即編集することも可能です。
以前は、MDやパソコンにマイクを接続し、録音していました。
しかし、音質の良さ、編集のしやすさから、この機械が手放せなくなりました。
「3.リーダーの教師が引き語りをする」は、高等テクニックです。
「歌」「伴奏」「アイコンタクト」と、同時に3つのことをしなければなりません。
引き語りは、ピアノの位置や形状により、アイコンタクトが困難な場合があります。
したがって、範唱の段階では、やや不向きです。
しかし、「条件」がそろえば、特に範唱の後で、効果的な指導ができます。
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